好みについて~音楽編 | どうでもいい話

好みについて~音楽編

いつぞや予告した通り、スピッツについて語ってみようと思います。僕は彼らの歌が好きです。特に初期から中期にかけて、アルバムで言うと「スピッツ」から「インディゴ地平線」までです。それ以降の音楽も嫌いではなく、以前ほどびびっとくる曲が多くないということです。

僕が曲を好きになる条件は、おおよそそのメロディにあります。斬新なリフ(例えばThe Rolling Stones 「Jumping Jack Flash」、The Beatles 「I Fell Fine」)、思わず引き込まれるイントロ(例えば Roy Orbison 「Pretty Woman」、The Eagles 「Hotel California」、Jimi Hendrix 「Purple Haze」)、グルーヴィーな曲調(例えば Chuck Berry 「Johney B. Goode」、The Bay City Rollers 「Saturday Night」、Jackson 5 「I want you back」)、といったものに惹かれます。

第一義はそこなのですが、やはり歌詞も重要です。僕が好きな歌詞には大体似たような傾向があります。それは非常にオブセッシブであるということです。甘い愛をささやいたものや、応援の気持ちを前に出したような歌詞も嫌いじゃないけれど。

はっきり言って英語は得意じゃないので、洋楽はメロディ重視になりがちです。「California Girls」と「Tie A Yellow Ribbon 'round The Ole Oak Tree」等は歌詞が大好きですが。

そこで登場してくるのがスピッツです。奇妙な比喩と、幻想的な状況をかもし出す歌詞。僕はその世界観にとらわれました。たぶん、男の子はスピッツの歌詞を好きだと思います。

例えば「ラズベリー」という歌があります。この曲の2番の冒頭はこう始まります。

「おかしいよと言われてもいい ただ君のヌードをちゃんと見るまでは 僕は死ねない」

初めてこれを聴いた瞬間「あちゃー」と思いました。別に悪い意味ではなく、そう思ったのです。ほかにも「日向の窓に憧れて」という歌を聴いたときも「あちゃー」と思いました。それはサビの部分です。

「君に触れたい 君に触れたい 日向の窓で」

なんだか種田山頭火みたいですが、僕の心を“わさわさ”とさせるフレーズです。触れるというのがいやらしくていいですね。

最後に、僕がおすすめのスピッツソングを紹介します。正しく言えば僕が好きな歌ベスト3です。

第一位 僕の天使マリ
この歌はブルーグラス調にアレンジされていて、個人的にドラムワークとバンジョーの動きが好きです。もっと個人的なことを言うと、うちのおかんの名前はマリです。良識ある方なら分かってくださると思いますが、別にマザーコンプレックスを抱えきれなくなってこの歌が好きになったという訳ではございません。むしろこの歌を聴いてから、おかんの名前を知りました。…冗談です。

第二位 タイムトラベラー
この曲はシンコペーションを多用していて、ぐいぐい引っ張られるような疾走感を覚えます。ベースラインを必死に耳コピしたことが懐かしい。謎はコーラス部の詩。

「さあ、僕が生まれる前の さあ、君と似ていたママに 答えを聞くために」

いろんな解釈ができますよね。ママというのが僕のママだとすると、なんだか複雑な人間関係が垣間見えます。つまりは異父兄弟ということですが。ママが君のママだとすると…まあいいや、あまり僕の考えを言うとみなさまが先入観にとらわれてしまうので、ここらあたりで…。

第三位 空も飛べるはず
これは有名な曲だと思います。一位と二位はアルバム曲なのでファンじゃない人は知らないのではないでしょうか。僕が好きなのは2番のサビです。

「ゴミできらめく世界が 僕たちをこばんでも ずっとそばで笑っていて欲しい」

ちょっと泣ける歌詞じゃないですか。泣けなくてもだまされたと思って泣いてみましょうよ。ドライアイにもいいはずですし。

これらの曲を聴けば僕の好みがある程度わかると思います。あ、これらっていうのは序盤に載せた洋楽も含めてですが。

ただ…僕の好みがある程度わかることにどのような意義があるのか? と質されますと…左上を見上げて腕を組まざるをえないです。