クリスマスソング | どうでもいい話

クリスマスソング

さて、明日はクリスマスです。街はにぎやかで、お祭り騒ぎです。明日は学校にこないので今書きます。

別にクリスマスだからといって感動的な話を用意しているわけもなく、啓発的なストーリーを準備しているわけもなく、恋に恋焦がれ恋に恋するような話もありません。残念でした。しかしそんな話がひとつも思い浮かばない僕のほうが、残念な人間のような気もします。あいこです。

じゃあ、せめてクリスマスらしい話として、クリスマスソングに視点を向けることにしましょう。

巷にはさまざまな歌があふれていますが、よく耳にするのはこの3つだと思います。あくまで僕の経験にもとづいていますが。

 山下達郎   「クリスマスイブ」 
 WHAM!    「Last Christmas」
 John Lennon 「Happy Xmas(War Is Over)」

昔ながらの聖歌は抜きですよ。

この中で僕が一番好きなのと言えば、やはりJohn Lennonです。しかしほかの2つも捨てがたいです。

なぜ捨てがたいかと言うと、僕の弟は山下達郎と同姓同名ですから。…それだけの理由じゃないですよ、僕は彼の歌ではもっと好きなものがあるのであえて選ばなかったのです。それは「アトムの子」という歌です。以前なにかのCMでかかっていた記憶があります。気になる方は聴いてみてください。

「じゃあなぜWHAM!じゃないの?」と言われますと、難しい。心のどこかでひっかかるものがあるのです。織田さんが歌ってイメージが崩れたから、とかそういう子供じみた理由ではないですよ。…それは聞くも涙、語るも涙の話なのです。

僕がこの歌を初めて聴いたのは小学生のころです。例によってクリスマスに、おかんが流していました。僕はこう思いました。

「なんて綺麗な声だろう、これを歌っているのはどんな“女の人”なんだろう? 身長は162cmぐらいで、スレンダー。口は薄紅であでやか、ブラウンの豊かな髪を肩に背負っている。もちろん瞳もダークブラウンだ。彼女が通ったあとには花さえも恥じ入りしぼんでしまう…」

分かっているとは思うけれど後半は冗談です。小学生のころは遊ぶことに精一杯で妄想なんてしませんでした。…たまにしかしませんでした。

とにかく歌い手は女の人だと錯覚していたのです。Last Christmasのジャケットに載っているまぬけなおっさん2人は誰だ? とさえ思っていました。今でこそ「あのジャケットはまぬけでいい」と思いますけれど。みなさん見たことがありますか?

そして僕はその後数年の間、WHAM!は女性シンガーだと思っていました。

真実をしったときの衝撃といったらありません。

「…まさか…このおっさんが…僕のブラウンシュガーはどこに…」

しかも、僕は同時期に同じ間違いを犯してしまっていたのです。それは徳永英明さんの「夢を信じて」です。この歌はアニメ「ドラゴンクエスト」のオープニングソングでした。それを見ていた僕はこう思いました。

「なんて綺麗な声だろう、これを歌っているのはどんな“女の人”なんだろう? 身長は162cmぐらいで、スレンダー。口は薄紅であでやか、ブラウンの豊か…(以下略)」

そういうわけで僕の幼心を傷つけた「Last Christmas」は選びませんでした。


さて、今までは「街中でよくかかる歌」でしたが、今度は「僕がクリスマスに聴きたい歌」という非常に個人的なものを挙げたいと思います。前のようにベスト3まで選出したいと思います。

一位 The Doors 「Light My Fire」

この歌の冒頭部で弾かれる、オルガンっぽい音色のフレーズがクリスマスっぽいです。もし、この歌を聴いてその感じが理解できる人がいれば、貴方は僕に近い感性を持っています。…うれしくもないでしょうけれど。

二位 Simon & Garfunkel 「The 59th Street Bridge Song(Feelin' Groovy)」

彼らの歌には「7 O'Clock News / Silent Night」という(きよしこの夜にニュースアナウンスを重ねた歌)まさにクリスマスソングがあるのですが、あえて僕はこれを選びます。なぜって? そこに山があるから…じゃなくて、この歌を聴くと不意に七面鳥の丸焼きを想像してしまうからです。さっきの歌に続き、この歌を聴いてそう思った方は…かなりキテます。たぶんいい意味で。

三位 Chordettes 「Lollipop」

彼らの歌はこれしか聴いたことがありませんが、非常に印象深い曲です。映画Stand By Me中でも使われています。この歌は僕にパーティを思い起こさせてくれます。

さて、3つの曲を選びました。たぶん誰も聴かないと思いますが、もしわざわざ聴いてくれる方、もしくは知っていた方がいましたら…ぜひ友達になりましょう。