nitric acid | どうでもいい話

nitric acid

ワタクシ、特に服装に手間隙かけるものではございません。

 

だからきっと、服の一枚や二枚ダメになってもなんとも思わないだろうな。

 

という、希望的予測がありました。

 

でも、

 

意外にもムナシイ気分になりました。

 

 

おそらく、

 

ヤクザにダメになったからでしょう。

 

どうせワヤになるなら、もっとめちゃめちゃになればよかったのに。

 

原型をとどめない程に…それなら諦観を感じえたでしょう。

 

 

 

今日、一枚の服が情けないことになりました。

 

ウグイス色の大人しい服に、ぽつぽつと橙色のスポットができました。

 

たとえるなら、

 

パンにできたカビのよう。

 

 

全部自分が悪いんです。それはわかっているのですが、感情が許さない。

 

理解はできるが納得できん! というやつです。

 

 

単純な事故なんです。すごく単純すぎて狼狽するほどに。

 

 

実験机の上を整理していたんです。

 

なんだか試薬ビンがいっぱいあって邪魔だったんです。

 

深く考えずにスイスイと移動させていました。

 

ある試薬を持ち上げました。

 

ワタクシ、

 

フタしか持っていませんでした。

 

案の定、

 

すぽん、と抜けてビンは倒れました。

 

 

なんの関係もないですがなぜか「ブルータスお前もか!!」と心の中で叫びました。

 

 

不幸中の幸いといたしましては、ビンの中にはほとんど試薬が残っていなかったことです。

 

まあ不幸中の幸いですから、結局は不幸なんですが。

 

 

そして、

 

試薬はブバっと飛散しました。

 

 

ワタクシの服にもブバっと。

 

 

最初はまず皮膚を洗いました。そして机を洗いました。

 

気がつけば、

 

服にはシミができていました。

 

 

どうやら染料が溶けたようです。

 

 

穴が開かなかっただけマシだ、と考えれば気持ちが多少落ち着きます。

 

 

くそう…白衣を着てやればよかった……。甘かった……。ロリポップぐらい甘かった……。おととい見たスピードワゴンの漫才でのセリフぐらい甘かった……。

 

 

化学分析なんて嫌いだ。機器分析が好きだ。シズク、大好きだ!

 

……どっちにしろ試薬は使うけれどサ……。

 

 

そんなわけで、みなさんも硝酸を使うときは注意しましょう。