どうでもいい話 -18ページ目

せいては事をしそんずる

この間の話です。僕は図書館に行きました。期限ぎりぎりの本とCDを返すためです。そのせいでただでさえ慌てているのに、その後バンドの練習が控えていたので気分的にはてんてこまいでした。

そういうときに事故というのは起こるのです。

僕は原動機付自転車を駐輪場に停め、図書館の入り口へと急いだ。冷たい午後の風がビルの谷間を抜け、体につきささる。それは忘れていた腰の痛みを思い出させるのに十分なほどの冷気だった。

ガラス張りの図書館の一面をのぞく。どうやら開館しているらしい。ここにくるまでそのことに自信がもてなかった。よくあることだが、僕は休館日を把握していないのだ。ここまできて閉館していたら、無駄足もいいところだ。おまけにバイクを使ったので、南極の氷の寿命まで縮めてしまう。どう考えてもろくなことではない。

開いていることを確認できたので、僕の足はせいた。自動ドアがせまる。僕はもう一度ガラス越しに中を確認した。

次の瞬間。眼窩の鈍い痛みとともに、僕の体は2cmほど押し戻されていた。なにが起きたのか、ようとしてつかめない。おもむろに目を開けると、機械的な滑走音をかきならしながら、ゆっくりと開く自動ドアが見えた。

単純にいえば、ドアが開く前に突っ込んだのです。正面からではなく、斜めから入ろうとしたために感知されなかったのです。おかげで眼鏡が曲がりました。おかげでどこかのおじいさんに不審な目で見られました。おかげで…僕はひとつ成長しました

きれいにまとまったところで今日の教訓。

「自動」はおもったほど「自動」じゃない、それが世界のしくみ

BGM 「世界ウルルン滞在記のテーマON

砂糖が溶けるようにフェードアウト…

好みについて~音楽編

いつぞや予告した通り、スピッツについて語ってみようと思います。僕は彼らの歌が好きです。特に初期から中期にかけて、アルバムで言うと「スピッツ」から「インディゴ地平線」までです。それ以降の音楽も嫌いではなく、以前ほどびびっとくる曲が多くないということです。

僕が曲を好きになる条件は、おおよそそのメロディにあります。斬新なリフ(例えばThe Rolling Stones 「Jumping Jack Flash」、The Beatles 「I Fell Fine」)、思わず引き込まれるイントロ(例えば Roy Orbison 「Pretty Woman」、The Eagles 「Hotel California」、Jimi Hendrix 「Purple Haze」)、グルーヴィーな曲調(例えば Chuck Berry 「Johney B. Goode」、The Bay City Rollers 「Saturday Night」、Jackson 5 「I want you back」)、といったものに惹かれます。

第一義はそこなのですが、やはり歌詞も重要です。僕が好きな歌詞には大体似たような傾向があります。それは非常にオブセッシブであるということです。甘い愛をささやいたものや、応援の気持ちを前に出したような歌詞も嫌いじゃないけれど。

はっきり言って英語は得意じゃないので、洋楽はメロディ重視になりがちです。「California Girls」と「Tie A Yellow Ribbon 'round The Ole Oak Tree」等は歌詞が大好きですが。

そこで登場してくるのがスピッツです。奇妙な比喩と、幻想的な状況をかもし出す歌詞。僕はその世界観にとらわれました。たぶん、男の子はスピッツの歌詞を好きだと思います。

例えば「ラズベリー」という歌があります。この曲の2番の冒頭はこう始まります。

「おかしいよと言われてもいい ただ君のヌードをちゃんと見るまでは 僕は死ねない」

初めてこれを聴いた瞬間「あちゃー」と思いました。別に悪い意味ではなく、そう思ったのです。ほかにも「日向の窓に憧れて」という歌を聴いたときも「あちゃー」と思いました。それはサビの部分です。

「君に触れたい 君に触れたい 日向の窓で」

なんだか種田山頭火みたいですが、僕の心を“わさわさ”とさせるフレーズです。触れるというのがいやらしくていいですね。

最後に、僕がおすすめのスピッツソングを紹介します。正しく言えば僕が好きな歌ベスト3です。

第一位 僕の天使マリ
この歌はブルーグラス調にアレンジされていて、個人的にドラムワークとバンジョーの動きが好きです。もっと個人的なことを言うと、うちのおかんの名前はマリです。良識ある方なら分かってくださると思いますが、別にマザーコンプレックスを抱えきれなくなってこの歌が好きになったという訳ではございません。むしろこの歌を聴いてから、おかんの名前を知りました。…冗談です。

第二位 タイムトラベラー
この曲はシンコペーションを多用していて、ぐいぐい引っ張られるような疾走感を覚えます。ベースラインを必死に耳コピしたことが懐かしい。謎はコーラス部の詩。

「さあ、僕が生まれる前の さあ、君と似ていたママに 答えを聞くために」

いろんな解釈ができますよね。ママというのが僕のママだとすると、なんだか複雑な人間関係が垣間見えます。つまりは異父兄弟ということですが。ママが君のママだとすると…まあいいや、あまり僕の考えを言うとみなさまが先入観にとらわれてしまうので、ここらあたりで…。

第三位 空も飛べるはず
これは有名な曲だと思います。一位と二位はアルバム曲なのでファンじゃない人は知らないのではないでしょうか。僕が好きなのは2番のサビです。

「ゴミできらめく世界が 僕たちをこばんでも ずっとそばで笑っていて欲しい」

ちょっと泣ける歌詞じゃないですか。泣けなくてもだまされたと思って泣いてみましょうよ。ドライアイにもいいはずですし。

これらの曲を聴けば僕の好みがある程度わかると思います。あ、これらっていうのは序盤に載せた洋楽も含めてですが。

ただ…僕の好みがある程度わかることにどのような意義があるのか? と質されますと…左上を見上げて腕を組まざるをえないです。

手相

僕は意外にも神秘的なものが好きだ。「意外にも」としたのは、自分自身「僕は現実的な人と評価されている」と思っているからです。客観性はないんです。

昔からUFO心霊番組は欠かさず見ていました。マジックも好きで、デビット・カッパーフィールドの頃から見ていました。

その中でも今日話したいのは手相です。…「その中」に入ってないぞ、という突っ込みは受け付けませんのであしからず。

あ、でも安心してください。「手相は本当に当たる!」だとか「生命線が運命線と交わるところが…うんたらかんたら」と抽象的にやるつもりはないです。具体的に、かつ個人的に「マスカケ」について考えたいだけなのです。

ここで「マスカケ」について、既知の方もおられるかとは思いますが、説明しておきます。

冒頭にあります写真のように、知能線と感情線が一本に重なっている状態をそう呼びます。ちなみに手のモデルはS嬢です。このように書くと田中康夫さんみたいですが。

この手の持ち主は「浮き沈みが大きいが大成功を収める」と言われており、いわゆる英雄の手相なのです。顔でいえば竜顔のようなものでしょう。

僕は今のところマスカケ相の持ち主を二人知っています。S嬢と高校時代の後輩です。これから彼らの活躍に、そしてその見返りに期待したいと思います。

ちなみにS嬢はこの手のことを「サル手」と呼んでいました。なんだかそう呼ぶとありがたみが薄れますね。

そのことに関連してひとつ言いたいことがあります。S嬢は宮城人なのですが、よく「だから」という言葉を使います。…誰でも普通に使う? いやいや、そうじゃない。ちょっと例文を挙げます。

「ああ面白い映画だった。特に主人公がチャイナ服でダンスしながら感電するところがよかったなぁ」
だから!」

こんな感じです。なんだか分かったようで、分からない返答なのです。あ、ちなみにこの会話はフィクションですので、こんなシーンはないと思います。

そこで問いただしてみると「だから」というのは、共通語で言う「だよね」のようなものらしいです。ちなみにわが阿波弁では「じゃよな」です。

宮城人のみならず東北人みんなそうなのでしょうか? 誰か心優しい人教えてください。嘘でもフィクションでもいいので教えてください。

最近の読書事情

ちかごろ忙しくて、なかなか腰を下ろして本が読めません。一番最近読んだのは「経済のしくみ100話」という新書です。僕は基本的に逃げ道がなければ何もできない人なのです。

どういうことかと申しますと、大学入試のときも「リフレッシュ」と言いながら弾けもしないピアノの前で譜面を見ていました。今も工学部に在籍しているのですが、工学以外のことに興味が湧き勉強します。そう、たとえば経済とか。

こんな風に僕は、ひとつのことに打ち込むことが非常に苦手です。必ず何か並立させて行わなければ駄目なのです。

かといってこの性癖を治そうとは、これっぽっちも思いません。ひとつのことに打ち込めないのは個性と考えれば素敵じゃあないですか。…そうでもないか。

ところで、これから読もうと思っているのは図書館から借りてきたNewton誌の「ポンペイ」です。なぜそんなものを読むのか、と聞かれることの多かった本です。ある女の子には「この前TVでも見てたよね? またポンペイ?」と言われました。

その通り、僕は久保純子が初の民放デビューとなったポンペイの特集番組、三週にわたったNHKスペシャル「ローマ帝国」、と短い期間にポンペイについての番組を渡り見ていました。

女の子さんや、TVで見たから興味が湧いて本で読もうと思ったんですよ。そういうことだ。

ちなみにこの女の子は「ハウルの動く城」を一緒に見に行った子です。彼女はカルシファーの物まねが上手いと豪語しますが、僕のほうが断然上手いです。聞かせて上げられないのが残念。

彼女はドラえもんの物まねと、ハム太郎の物まねもしますが…風邪をひいたおばあちゃんの声にしか聞こえません。しかしおじゃる丸の物まねは抜群です。僕の「桜坂」に匹敵する上手さです。

あっと、どうでもいい話が続きました。結局言いたいのは「僕の周りの人たちはみんな本を読まなすぎ」ということです。僕が本を読んでいるだけで「本読んでるの? すげーな」みたいなことを言います。

普通ですよね。言葉や漢字にも強くなるし、知識も増える、そのうえ誰にも迷惑をかけない。

「それだけ?」と言われてしまうと、降参せざるをえないのだけれど。


最後に僕のおすすめの本をひとつ紹介します。芦原すなお「青春デンデケデケデケ」です。興味のある方はどうぞ読んで下さい。

画像は全然関係のないポアロシリーズです。

オチどころのない話

僕は今仙台で一人暮らしをしています。そして、大学ではネットがやり放題という状況です。この前提から導かれる答えは…そう、アパートではネット接続をしていないのです。

つまり大学に来ない日(休日、祝日)には、アップデートができません。というわけで、明日の分を今書き込みたいと思います。つまりは未来日記か!? と思った方残念でした。今から書くのは僕の個人的な音楽の好みについてです。

ではまずその歴史を振り返りたいと思います。歴史と書くと格調高く見えるので好いですね。

もともと歌うのは好きでした。小学生のとき、音楽の時間は体育と図工と同じくらい好きでした。つまり普通の科目は嫌いでした。だから最初に僕が好きになった音楽は「辻小学校校歌」でした。まあ、誰も知らないと思うのでこの歌に対するコメントは割愛させていただきます。

僕はそういった唱歌に目覚めていたのです。「仰げば尊し」なんて低学年のころから歌いたくてたまりませんでした。けれど6年生にならないと授業ではやらない。もどかしい思いの中「紅葉」等を歌っていたわけです。

唱歌嗜好の転換期は小学校高学年のときに訪れました。母の購入した家庭用カラオケマシーンがきっかけです。収録曲の中では、なぜか演歌が好きでした。「津軽海峡冬景色」「川の流れのように」、あと「サライ」という渋めの趣向でした。

とんねるずの「がじゃいも」もお気に入りでした。その辺がまだ子供っぽくて可愛いですね。自分で言ったらおしまいですが、おしまいでも獅子舞でも可愛いんだから許してください。

しかし、中学校に入るころには演歌ブームは終わっていました。次なるパラサイト先を見つけていたからです。

それはビートルズとカーペンターズです。みんながスピードやTMレボリューションにはまっているとき、一人「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のベース音にしびれていました。

そして、中学生活の終わりごろからスピッツを聞くようになりました。当時「インディゴ地平線」というアルバムが出て、姉が購入していたのです。

そうです、言いたかったのはここなんです。なぜ急にこんな話を持ち出してきたかというと、like-itさんのブログにスッピツが好きだと書いてあったので、自分もスピッツについて語りたいなぁと思ったからなのです。

…ん? よく見るとあまりそんな話になっていませんね。

…あまり長くなると読む気が失せると思うので…うん、じゃあ次の機会ということで。

あ、いや。実際の僕はそんな無責任な人間じゃありませんよ。かといって責任感にあふれた好青年というわけでもありません。中庸です。